「役員報酬」って決まっていますか?
前にも役員の定数や選出方法について記載させていただきましたが、具体的な問題の一つとして「役員報酬」の問題があると思います。
これには有償と無償と言う考え方に二分されているようで、それぞれ根拠として「有償」の場合は役員をやる区分所有者とやってない区分所有者間の不公平を解消する意味で。
「無償」の場合は、自分たちのことを処理するのだから・・・と言う意味で。
これはどちらが正しい・間違いと言う問題ではありません。
有償としているマンションは総じて規模が大きく、輪番制として決められた役員が理事会にほとんど参加しない(できない)という区分所有者があるからのようです。
そのようなことを防ぐために、参加が難しいことが初めから想定され場合には「役員を免除(若しくは辞退)して次へ回す」というようなことがあると引き受けていただいた区分所有者へ「申し訳ない」と言う部分と合わせて、
感謝の意味を含めて仕事としてしっかりやってもらうためにも報酬が必要ではないかという訳です。
逆に言えば、役員を免除(若しくは辞退)した場合は「その分負担してもらう」と言う考え方もあるわけですね。
大規模となると役員としての仕事量も中小のマンションと比べて多く、その負担も多くなるからでしょう。
もちろん中小のマンションだからそこの部分を無視してもよいというわけではありません。
規模の大小にかかわらず、仕事としては変わらないから・・・という考え方もあるからです。
ですが、報酬がある場合は「その支出に見合う仕事をちゃんとしているのか?」と言う区分所有者からの要求が高くなる傾向は防げないようです。
仕事内容というより、理事回答へ参加する場合の時間拘束料としての報酬とすれば上記のようなこともなくなると思いますが、難しい問題ですね。
このあたりのことは昨今問題になっている「道徳感」の問題であるような気がします。
お互いがお互いのことを思いやれば、そんな言い方はしないと思うのですが・・・。