前回は、高齢化が進んでいる現状について記載しましたが、問題はそれだけに留まらないのです。
予想される問題とは?
高齢化が進んでいるという現状から、どの様な二次的な問題が予想されるのでしょうか?H28年10月1日現在における65歳以上の高齢者が全人口に占める割合は28.3%(3459万人)、男女比は男性が1500万人、女性が1959万人と比率で言えば3:4となっています。
以下は、内閣府の「平成29年版高齢社会白書(全体版)」より抜粋したものです。
更に加えると75歳以上の人口にしめる割合が27年度約40万人、28年度約60万人と増加傾向にあり(当然ですが)更に少子高齢化が進んでいます。
これは、マンションに於いても同様に高齢化が進んでいることが容易に想像できることでしょう。となれば、働き手としての現役割合が当然少なくなってきますよね。収入の道が給与から年金へ変わるということで、当然ながら相対的に収入の目減りがあるということになります。
では、マンションに居住している高齢者には支出増加のリスクはないのでしょうか?
修繕積立金総額は長期修繕計画に対応できていますか?
管理費はさほど大きな増加はないとは思われます(もちろん、例外もあります)が、建物としての経年劣化は進行が早くなってきます。これを見越して早めの手段※を講じていれば、その影響を最小限に抑えることも可能ですが、何もやっていなければ・・・・・。
「長期修繕計画」を立てている管理組合ならば、これに伴う「長期修繕計画の収支計画グラフ」というものを見られたことがあると思います。
年数が経過するほど必要な修繕積立金は多額になってきます。修理箇所が増えたり、工事費の上昇が見込まれるためやむを得ないのですが・・・。
これに対応出来るような修繕積立金計画になっていますか?
一度、確認されてみては如何でしょうか?
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