管理組合の費用と資金について
前回1-6で伝えきれなかったので補足として付け加えます。
管理組合の業務を追行するためには当然ですが費用が発生します。
役員になったら、理事会の中で管理組合の目的により使うべき予算として
①管理費 ➁修繕積立金 が挙げられます。
共用部分(共用廊下・玄関・エントランスホール)などの電灯や水道・光熱費・清掃費・維持管理修繕用等の費用です。
➁は計画的に行う建物全体の修繕費用の事です。
どちらもマンションの維持管理には不可欠のものですので、「自分は修繕しなくてもいいから払わないよ」とかの勝手な言い分が通らないように最低限守らなければならないルールを決めなくては統制が取れません。
管理規約にその定めが記載されていると思いますが、当初の設定は販売会社が物件の価格や毎月の費用を安く見せるために低くしてあることが大半のようです。
10年~15年後又は20年~30年後の物価情勢や設備更新の費用は高くなことはあっても安くなることはまず考えられません。
このような予測の基に適正な費用見積をしておかないと修繕積立金が不足して、急激な値上げを総会に提案しなくてはならなくなってしまいます。
逆に管理会社にとって修繕積立金は大規模修繕等の経験がない管理組合を自社の都合の良いようにコントロールしやすい大きな金額となります。
どうしても費用が高め高めに提示されてしまいます。もちろん、もし足らなければその責任の多くが管理会社負わされるいうこともありますが・・・。
管理組合には建築の経験のある人やコンサルタント(設計事務所等)、と管理会社の大規模修繕経験のある信頼されるフロントが必須です。
もちろん管理組合の内部にそのような方がいらっしゃる場合は別です。
いずれにしても大きな金額の予算の執行を伴う管理が理事会の大きな役割の一つです。
別途、③駐車場・1階弐話等の共用部分や敷地の使用料があります。
多くの場合、使用料は管理組合の収入として修繕積立金口座へ入金されます。(もちろん管理費へという場合もありますが)
この3点に気を付けて理事会・管理組合の運営に携わっていただければと思います。