理事になる時の気持ちの持ち方について
管理組合員として理事になることも避けられない役目の一つです。
多くの管理組合が役員の選任を1年か2年の任期で輪番制としているところがほとんどだからです。
もし、役員になることが「マンション全体にかかわるめんどくさいこと」だと考えられておられるなら、それはちょっと違うと思います。
そんな気持ちで理事会に臨んでも前向きな会議にはならないでしょうし、益々面白くなくなるでしょう。
どうすれば理事として前向きに楽しく幸せな活動となるのか?
まずは、役員とは「マンションの一員としてというよりも、自分と家族がいかに楽しく幸せに過ごせるか?」と考えれば、役員として自分自身にとっても有意義で楽しいものになれると思います。
というか逆に言えば、楽しもうと自ら思わないと楽しめませんよね。
そういう雰囲気を理事会の役員みんなで目指しましょう。
理事会の経費も多少は弾んで、季節に合ったお茶や飲み物・お茶菓子を用意するだけでも変わると思います。
一つ注意しておきたいのが理事会の会議は多数決で決まるということです。
会社や学校の会議とは異なり、意見が出そろったら多数決での採決に進みますので、自分の意見とは違う決定がされても多数決で決まったことは気持ちよく切り替えて協力するようにしましょう。
不貞腐れていても事態が良くなることはありませんから・・・。
役員として大切なことは?
余り生真面目に取り組まないことです。
あえて言えば「良い加減(いいかげん)」・「適当さ(当てはまっていて適している)こと」が大事です。
例えば共用部分にたばこの吸い殻が捨ててあったとします。
大事なことは「このタバコを吸っているのは誰かとか、どこの誰がやったことか?」ではなく、再発防止を優先して対策を考えることです。
つまり理事会が目的とすることは、不快さの原因を取り除き「綺麗になった、良かった」と感じること、原因追及や規則作りではなく、「目に見える快適な生活環境を優先する事」が当然なことだと思われます。
理事会は意見をまとめることが重要な役目ですが、全員が満足するような結論を出すことはほぼ不可能です。
なので実現可能な妥協点を探す方が早く、楽だと思います。
ここで先に述べた「適当さ(当てはまっていて適している)」を当てはめましょう。
決していい加減でおざなりに仕事をしなさいということでなく、余り生真面目にならず融通が利くような判断をしましょうということです。
「会議は踊る、されど会議は進まず!」では困るのは住民であり、管理組合自身です。
厳密さは必要でなく、ある程度の余裕(融通)をもって方向性を決めることなのです。
理事会をお楽しみにすることをお勧めします。