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先の熊本地震で問題となったピロティー形式のマンションの問題について

2018/07/28

ピロティー形式とは!?

ピロティー形式というのは、耐力壁がなく独立柱のみで支えられている空間のある建物の形式のことで、敷地が限られている都市部の中心地域などで用いられる1階をピロティーにして駐車場用地(そればかりではないですが)として設計されている建物のことです。

熊本市内にも数多くのマンションがありますが「H29年度 熊本市分譲マンション実態調査報告書」によればほぼ半数のマンションにピロティー形式が採用されているようです。

ピロティ形式を採用したマンションが1995年の阪神淡路大震災及び今回の熊本地震でも被害が多かったことが報告され、これ以降、ピロティー形式のマンションは地震に弱いとの評判が定着しました。

単純に考えれば、1階の柱だけで上部の階層を支えているわけですから耐力壁がない状態であれば地震に弱いと言われても仕方がないでしょう。

もちろん、適切な耐震補強がなされていれば然程問題にはなりませんし、先の東日本大震災の津波の際にはピロティー形式が幸いして津波の力を受ける壁の面積が少なく難を逃れたという例もありますので、一概に良し悪しは言えないのかもしれません。

ですが基本的には耐震補強が大前提であり、津波が予想されるのであれば、海の方向には壁を設けないようにすべきなのでしょうね。

ともあれ、ピロティー形式のマンションでは1階部分が潰れてしまうと建て直さざるを得なくなりますので、マンションを選ばれる際には十分慎重になるべきでしょう。

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