「良好なコミュニティーの形成」はいつから?
まず、「安心安全で快適なマンションライフ」を送り、資産価値を維持していくには、その管理が重要なポイントになると言われていますが、その具体的な始まりは2011 年3月 11 日に発生した東日本大震災です。
この大規模震災を契機に、避難がスムーズに行われたところと、逆にうまくいかなくて被害を増大させたところと大きく明暗を分けました。この原因として議論が交わされてきたのが「良好なコミュニティーの形成」という問題なのです。
これを形成するコミュニティーの単位としては、国・都道府県・地方自治体・集落・地域、さらには各戸として、あるいは集合住宅としての問題がありますが、この中から我々自身に関わる集合住宅(マンション等)の問題として考えてみましょう。
これらコミュニティーの中には赤ちゃんからお年寄りまで、健康な方から寝たきりの人まで様々な状況や環境の異なる人々がいます。日頃から活発なお付合いをしているコミュニティーとそうでないところでは、なにか事件・災害が発生した時に弱者を気遣い助けて多くの人が助かる場合と、そうでない場合とに分かれてしまうことになります。
そういった意味で、そのマンション管理状況をチェック・判断する一つの視点・観点として「良好なコミュニティの形成」がより重要なキーワードになって来ているのです。